入社後は『オクトパストラベラーⅡ』に携わり、デバッグ業務やテストケース（テスト内容やテストスケジュールなど）の作成をはじめ、不具合の管理や攻略本の校正といった品質管理業務（以下QA）を担当しました。最初は分からないことばかりでしたが、先輩や上司に丁寧に教えていただきながら様々な業務を経験することができました。
現在は開発中のゲームにおいて、テストケースの作成や日々上がってくる不具合の管理などを行っています。
自身のQA担当範囲においては特にしっかりと仕様を押さえながら不具合検証に向けた準備をしており、テストケースの作成においては、仕様書を読み込み、実機を触り、そのゲームやシステムがどんな要素で構成されているのか細分化して作ることを意識しています。ゲームによってチェックポイントが異なるため、今後も経験を積むことで、自分の引き出しを増やしていくことが重要だと感じていますね。また、先輩や同僚にテストケースのブラッシュアップも行っていただくことで、実際にテストを行うテスターさんへより良いものを提供できるように取り組んでいます。
メインはゲームのQAとなりますがゲーム関連書籍に関わることもあり、『オクトパストラベラーⅡ』の攻略本校正の業務はとても印象に残っています。当時、攻略本校正については自身が主体となって動き、実際のゲームの仕様などと照らし合わせ、監修箇所の振り分けや日々の進捗管理、作業拠点への指示出しや質問対応、修正内容の確認等を行いました。限られたリソースの中でどうすれば効率良く、かつ漏れがなくチェックを行えるかを考え、実行し、上がってくる不具合や進捗を日々確認する、というのは非常に大変でしたが、この経験が自身を大きく成長させてくれたと感じています。完成した攻略本の監修者に自分の名前が入っているのを見た時はとても達成感を覚えましたね。

世界中のお客様に楽しんでいただけるコンテンツ制作に関われる、というのはこの業界で働く何よりのやりがいだと思いますし、その中で伝統的なIPはもちろんのこと、新規IPやリメイク作品など幅広いタイトルに関われるチャンスがあるというのはスクウェア・エニックスの強みであると考えています。
有難いことに、その分お客様からの反応にも様々なものがありますが、温かいお言葉も厳しいご意見も、いずれも「次はさらによいものを」という活力にして仕事に取り組もうという気持ちにさせていただいています。