思わず画面の向こうへ行きたくなる。
そんな魅力的な背景を創りたい。
エンバイロメントアーティスト(2020年新卒入社)
私の仕事
エンバイロメントアーティストとしてゲーム内で使用する背景グラフィックの製作業務を担当しており、入社後は『FINAL FANTASY VII』 リメイクプロジェクトの開発に携わっています。
製作物は多岐にわたり、街中に点在する木箱を製作するときもあれば大自然の崖や岩々、作中に登場するミニゲームのグラフィックを製作する場合もあります。このように大小問わずゲーム内で使用する背景モデルを製作するのがエンバイロメントアーティストの業務となりますが、ゲームの世界観を形作っていくという重要な役割を担っているため、闇雲に背景を製作するのではなく「文明レベルがこれくらいでないとシナリオと整合性が取れないからデザインを変更しよう」など、アサインされたロケーションに対し、時代背景や建物のデザインをシナリオと照らし合わせながらブレークダウンするところからスタートします。プレイヤーのゲーム体験を損なわないために、とても大切にしている部分ですね。
また、キャラクターがスムーズに移動できるようにコリジョン(当たり判定)を調整する作業も同時に行っています。
絵を派手に作りこめば作りこむほど情報量が増えてかっこよく見えますが、あくまで私たちが作っているのはゲームの背景であり、絵の良さだけを追求してしまうと意図せず導線を壊してしまったりゲームプレイに適さない凹凸を作ってしまうことがあります。どんなに些細な場所でも、必ずプレイヤーが歩く場所であると強く意識しながら組み上げています。
仕事の醍醐味
やはり自分の製作したモデルやデザインがゲーム上で採用され、実際に世界観の一部としてゲームエンジンに乗った時は格別の感動を覚えます。
入社時は右も左も分からなかったのですが、手厚くご指導いただいたおかげで今ではロケーションを丸々任せていただけるほどに成長することができ、意欲や情熱さえあれば学ぶ環境を十分に与えてくれるのが当社の良さだと感じます。また、世代やキャリアに関係なく自分のアイデアを受け入れてくれる風通しのよさも働きやすさの一つだと感じていますね。多くのスタッフが一丸となって一つの作品を創っていく中でクオリティを上げるために努力し続ける姿に感銘を受けていますし、師事したいと思える素敵な先輩も多く在籍されているので、身が引き締まると同時に日々実りのある経験をさせていただいています。
一日のスケジュール例
始業 開発環境のデータ同期とメッセージアプリのチェックを行い、まずはタスクの優先度を決めます。
前日までに作成したものに関してバグ報告が来た場合は、最優先に対処します。
アセット・テクスチャ製作 担当しているロケーション内に配置するアセットのモデリングやテクスチャ製作を行います。
小石からお店の看板、大型の機械から床のタイル等、グラフィックを一つ一つ作っていきます。
一部例外もありますが、大体数百から数千ほどの種類のアセットがロケーション毎に配置されているため、必要な工数をしっかり管理する必要があります。
昼休憩
実装・レイアウト作業 製作したアセットとテクスチャをゲームエンジンに実装し、担当ロケーション内にレイアウトしていきます。
カットシーン等キャラの演技に使用する箇所やバトルエリアがある場合、決められた仕様に沿ってアセットを配置していきます。
レベルデザインを崩さずに絵作りを詰めていくのが鉄則なので、レベルデザイナーをはじめ、他セクションとのやり取りを大事にしながら製作を進めています。稀にこちらから「ここに宝箱を置くスペースを作ってみたのですが使えそうですか?」という具合に逆提案することも。
絵作りの終盤になるとライティング班やアートディレクターと意見交換をしながらグラフィックのポリッシュを行います。
海外会社への発注作業・納品データの確認 海外の協力会社様へアセット発注を行ったり、納品いただいた各種データをチェックしてフィードバックを送ります。
終業 製作したデータをサーバーへアップし、メールを確認した後に終業します。
様々なエンタメに触れて、ご自身の感性やセンスを育んでほしいなと思います。
映画、本、音楽、写真、絵画…どれでも良いので、自分が「あ、これ好きだな」と思うものを様々な角度から吸収してみてください。吸収したご自身の「好き」が膨大なライブラリとなり、やがて業務で惜しみなく発揮できる時が来るはずです。
作品を通して感じたワクワクや感動体験を、今度は自分が世界中のユーザーに届けたい!という方は是非挑戦してみてください。
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