私の仕事
エンバイロメントアーティストとしてゲーム内で使用する背景グラフィックの製作業務を担当しており、入社後は『FINAL FANTASY VII』 リメイクプロジェクトの開発に携わっています。
製作物は多岐にわたり、街中に点在する木箱を製作するときもあれば大自然の崖や岩々、作中に登場するミニゲームのグラフィックを製作する場合もあります。このように大小問わずゲーム内で使用する背景モデルを製作するのがエンバイロメントアーティストの業務となりますが、ゲームの世界観を形作っていくという重要な役割を担っているため、闇雲に背景を製作するのではなく「文明レベルがこれくらいでないとシナリオと整合性が取れないからデザインを変更しよう」など、アサインされたロケーションに対し、時代背景や建物のデザインをシナリオと照らし合わせながらブレークダウンするところからスタートします。プレイヤーのゲーム体験を損なわないために、とても大切にしている部分ですね。
また、キャラクターがスムーズに移動できるようにコリジョン(当たり判定)を調整する作業も同時に行っています。
絵を派手に作りこめば作りこむほど情報量が増えてかっこよく見えますが、あくまで私たちが作っているのはゲームの背景であり、絵の良さだけを追求してしまうと意図せず導線を壊してしまったりゲームプレイに適さない凹凸を作ってしまうことがあります。どんなに些細な場所でも、必ずプレイヤーが歩く場所であると強く意識しながら組み上げています。
そんな魅力的な背景を創りたい。