新入社員ゲーム開発研修「GameDev BootCamp」
当社では、ゲーム開発における各職種の役割や開発工程を理解したうえで配属後の業務を遂行できるようになることを目的として、ゲーム開発部門に配属となる新入社員を対象としたゲーム開発研修「GameDev Boot Camp(以下、GDBC)」を実施しています。
ゲーム開発部門に配属される新入社員には大人数でのゲーム開発経験がない場合も多いため、開発工程の理解や開発現場で円滑に他職種とのコミュニケーションを取ることが困難であるという課題がありました。実際にゲーム開発を行うことでこれらの課題を解消することもGDBCの目的の一つです。
開発の進め方
約1カ月半でチームビルディングから企画立案、リリースまでの制作プロセスを体験します。
また、各職種の先輩社員(アドバイザー)へ定期的な進捗報告を行うことで、技術面やユーザビリティ、作品プレゼンテーションに対するアドバイスを受けることができます。
定例報告会の様子
アドバイザーによる指導の様子
作品審査
GDBC最終日には、当社開発役員をはじめとした審査員が審査を行い、「作品」としてだけでなくお客様に届く「商品」となった場合に配慮すべき点など多角的な視点から講評を行います。
また、審査会後には作品が全社公開されますので、当社社員からフィードバックを受け、制作した作品がユーザーにどのように受け止められるのか、お客様に作品を届けるためにはプロとしてどういった点を意識しなければならないのかを学びます。
作品紹介
過去、審査会で公開された作品のプロモーションビデオをご紹介します。
毎年、新入社員は約1カ月半という限られた期間でチームメンバーの開発経験やスキルを勘案し、メンバーの個性や強みを活かせる作品を企画、制作しています。
【2022年度】 斬新なアクションで楽しむ、和風ファンタジーゲーム 『三星結界』 PV
【2023年度】 3D/2Dを切り替えて解き明かす、アクションパズルゲーム『ダイブ・インデプス』 PV
新入社員コメント
<デザイナー>
ゲーム制作そのものが未経験だったので、後工程でどんな処理が入るのか勉強になりました。
特に背景制作において、予想以上にモデルの差し替えにコストがかかることを認識しました。
今後、事前に後工程において予測される問題を理解したうえでのモデル制作を心掛けようと思います。
GDBCで本当にたくさんのことを学んだので、しっかりと現場でアウトプットできるように頑張ります。
<プランナー>
開発初期段階で仕様を伝えきれていなかった部分があったせいでバグが発生し、チームメンバーへ仕様を完全に伝えることの難しさを感じました。開発現場でも、他の人に作業してほしい内容を伝えたいとき、時間がなくても誤解がないか、しっかりと完成図を共有できているかを確認することを意識していきたいです。いよいよ配属先での業務が始まりますが、多くのお客様に届くゲームを開発できることがとても楽しみです!
<プロジェクト・マネージャー>
ゲーム制作における、「ユーザー体験を考えること」の重要性を学びました。
アドバイザーからは、ゲームの「手触り感」について指摘されることが多く、沢山のアドバイスをいただきました。また、チームメンバーはユーザー体験にこだわって制作しており、そこを先輩社員の皆さんに評価していただけたことは今後の励みになります。
一方、ユーザビリティに配慮しきれなかった部分に関して多く指摘を受けました。これらは反省点として、開発現場で活かせるように頑張ります。また、この先携わる全てのプロジェクトにおいて、「ユーザー1人1人に対してより良い体験を提供する」という姿勢は忘れないようにしたいです。
人事部コメント
当社では、会社組織や事業戦略に対する理解を深める座学研修だけでなく、チームで一本のゲームを作りあげる体験を通じてスムーズに開発現場に入っていただけるよう全社的なサポートを行っています。
ゲーム開発経験がなく不安を抱かれている方も多くいらっしゃるかと思いますが、払拭できる環境をご用意していますので、是非チャレンジしてみてください。今後、当社に入社される皆さんがGDBCにおいてどのような作品を生み出されるのか、非常に楽しみにしています。