WORK LIFE
STORY
スクウェア・エニックスで「働く」ストーリー
こんにちは、スクウェア・エニックス 人事部 採用担当 平山です。
秋空が近づいてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、3DCGをスクールと独学で極め、フリーランスで実務経験を積み、ゲーム業界未経験で入社となった社員にお話を聞きました。
直近入社したばかりですので、これから転職を考えられている方々には、お役に立つ情報もあるかと思います。
ゲーム業界にチャレンジしたい方におススメです。是非お読みください。
第一開発事業本部 エンバイロメントアーティスト 伊藤 史織
伊藤さんのこれまでの経歴と入社のきっかけを教えてください。
元々はアニメの美術設定をしていました。
紙と鉛筆で線画の設定画を描くお仕事だったのですが、業務の過程で少しだけ3DCGのソフトを使用することがありまして、そこで3DCGに興味を持つようになり、会社を退職後、1年社会人スクールでCGを学びCG業界に入りました。
その後、フリーランスの背景3Dデザイナーとなり、文化遺産のデジタルアーカイブ化とVRコンテンツ化の背景制作のお仕事を請け負っておりました。案件としては、リアルタイムレンダリングとプリレンダリングの両方ありましたが、割合としてはプリレンダリングの方が多かったです。
ゲーム業界に転職しようと思った理由は、リアルタイムレンダリングの仕事に専念したいという思いからでした。前職で両方の案件を受け持つ中で、もっとゲームエンジンについての知識を深めたいと思うようになりまして、私がCG業界に入った時期がちょうどUnityとUnreal Engineに無料化の波が来たり、GPUがどんどん進化していったりと、ゲームエンジンが身近になって盛り上がり始めていた時期だったんです。
最初はゲームエンジンでの映像制作の方に興味がありました。ゲームエンジンというよりレンダラーとして使おうとしていました。時間が出来た時に過去の案件のデータをゲームエンジン用に作り直してUnityに入れて映像制作の検証をしているうちに、色々エンジンの中で遊ぶようになり、自分の制作した背景モデルの中を歩き回れることが嬉しくなってきて、ゲームの背景を作りたいと思うようになりました。
スクウェア・エニックスを選んだ理由は、ファイナルファンタジーのシリーズを小さいころから遊んでいて大好きな会社というのもあるのですが、スクウェア・エニックスの作るゲームの背景が好きで携わりたかったからというのが大きいです。好きなエリアがありすぎて挙げたらきりがないくらい、記憶に残る素敵なエリアを沢山生み出しているゲーム会社だと思っています。
あとは、FFXIVの開発チームによるライブ配信やアートブックをみていて、スクウェア・エニックスの開発現場に興味を持っていました。スクウェア・エニックスやFFXIVのyoutubeの公式アカウントに開発スタッフの方々のインタビュー動画がupされているので、ゲーム業界に興味がある方にはお勧めです。視覚的にイメージが湧きやすいので、あのようなインタビュー動画は貴重な情報源になりました。
現在の仕事内容を教えてください。
第一開発事業本部の新規IPタイトルのエンバイロメントアーティスト(以下Env)としてお仕事しています。コンセプトアートに描かれている建造物等を3Dモデル化してゲームエンジンに組み込み、各種設定を行ってエンジン上に設置できるデータを作成します。
今まで私が経験してきた制作方法と比較すると、やはり制作方法に違う点があり、戸惑ったこともありました。しかしその制作方法というのも、在宅勤務の環境下ということもあり、上司とオンラインミーティングで、画面共有して、トレーニングを受けられる時間を作っていただき、最初は複雑ではない形状のモデルから割り振っていただけました。質問がある時に聞けるチャットの場所もチームに加わってすぐに用意していただけましたので、わからずに困ったままということはありません。最初は結構頓珍漢な質問もしていたと思うのですが、皆さん丁寧にひとつひとつ回答をしてくださいました。
他業界からという事にプラスして最初から在宅勤務という環境には不安も大きかったのですが、その辺のサポートや対応はしっかりとしていて今は不安もなく制作に打ち込めております。他業界だから、という点に不安を持たずに入社できる環境が整っている会社だと思います。
担当されているプロジェクトについて教えてください。
現在制作している新規IPタイトルプロジェクトは、世界各地のクリエイターが集まる国際的なチームです。それはこのプロジェクトのチームの魅力のひとつだと思います。
私が加わったEnvチームは日本人の方が少なく、多様性のある考え方や仕事の仕方に触れあえる魅力的な環境です。働く中で「なるほど!そういう考え方もあるのかー」と勉強になる出来事もありました。多国籍なチームメイトから学べることの多い環境です。
また、国際的なチームだから公用語が英語ということはありません。基本的には日本語で仕事を行います。ただ、定期的に行われている全体会では日本語と英語の両方の言語に通訳されつつ進行しますし、チャットは日本語と英語が飛び交っています。
英語に抵抗感がなく、自ら翻訳サイトなどを使って理解しようと思える方であれば問題ないですし、他にはない魅力的な部分のある開発環境だと思います。
伊藤さんの今後の夢や目標を教えてください。
先ずはエンバイロメントアーティストとしてゲーム一本分の経験を積みたいです。
初期段階のプロジェクトに加わることが出来たので、見るもの全てが学べるものと思って、ゲーム業界での経験を積み重ねていきたいと思います。このプロジェクトに最後まで携わるというのが現時点での目標です!
これから当社の選考を受ける方へメッセージをお願いします!
私は最初、ゲーム業界未経験で、そもそもCG業界での経験年数も足りていなかったので正直採用を頂けるとは思ってもいませんでした。業界年数を積み重ねてからでないと書類すら通らないだろうと思いつつも、スクウェア・エニックスへの想いを断ち切れず、後悔するくらいなら当たって砕けろと選考も兼ねた会社説明会に応募しました。
選考中から感じていたのですが、とても丁寧に選考をしていただけたなと思います。複数回の面接を通して、経験の有無や年数に囚われずに、相手がどのような人材なのだろうとしっかり見定めようとしてくださいました。
例えば、私は選考時に提出したポートフォリオの空いたところに一言各種画像の説明のようなものを載せていたのですが、面接では、そこに書いていたことから質問を受けたこともあり、「そんな細かいところまで読んでもらえるんだ」と驚きました。自分なりにアピール出来ることをアピールすれば、しっかり聞いてくださいましたし、逆に自分では自覚のなかった部分に評価を頂けたのかなと思うこともありました。
もちろん、業界経験があればそれはプラスの評価になると思います。ですが、無いからと言って選考をしてもらえないということはありませんでした。
もし、ゲーム業界未経験だけど、スクウェア・エニックスに興味があるという方がいらっしゃれば、未経験だからで諦める必要はまったくありません!ぜひ挑戦していただきたいと思います。