WORK LIFE
STORY
スクウェア・エニックスで「働く」ストーリー
こんにちは。スクウェア・エニックス人事部の服部です。
第8回目のスクレポは、インフラエンジニア第二弾!クラウドエンジニアの登場です。
SIer企業から転職し、大活躍中の紺藤さん。弊社のクラウド環境や、ゲームインフラを支える難しさと楽しさを語っていただきました。ぜひお読みください。
情報システム部 紺藤久志
紺藤さんの経歴と、当社に入社した理由を教えてください。
広告会社にて、業界大手のコーポレートサイト、キャンペーンサイト、公式サイトのシステム構築に携わっていました。企画段階からクライアントと協議を重ねて、企画が確定したらタイトなスケジュールでインフラの構築やテクニカルディレクションを進め、最終的に深夜時間帯にサイトをオープンし、コンシューマーにご利用頂くことに楽しみを覚えました。また、2011年3月にAWSがTokyo Regionをオープンさせた当初からクラウド環境を利用しており、その後自社のパブリッククラウド導入に関するPLまで担当しました。一方で、1サイトの規模としてはサーバが数十台程度しかなかったため、大規模なシステムに携わりたく、大手SIerに転職。
オンプレミス環境のネットワーク、サーバ、ストレージなどのリプレース作業から、クラウドを用いた導入支援や設計などシステムに関する構築業務に加えて、既存顧客へのプリセールス、新規顧客のRFPに基づいた自社データセンターやパブリッククラウドを含めたシステム導入提案(受注後の構築)や他社で行っている運用業務の巻取りやコンサルティング活動(受注後のPoCや計画立案)、大手クレジット会社の非機能要件に関するRFP作成など、システム導入に関して案件の発生からシステム廃棄に至るまで、全ての工程において業務に携わることが出来ました。
何が一番やりがいがあったかということを振り返った際、自分が作ったシステムを[目に見える形でコンシューマーに届けること]でした。上記2社で培った[大規模なシステム]、[スピード感のある]、[コンシューマー向けサービス]という観点において、スクウェア・エニックスよりマッチしている企業はなく、更に子供の頃からゲームが好きだったことから、入社を決意しました。
現在の仕事内容を詳しく教えてください。
情報システム部は、社内の開発インフラからオンラインサービスのネットワーク、基盤システムまで、ITに関するシステム全般を担当しています。その中で私が所属しているグループでは「ドラゴンクエストライバルズ」「KINGDOM HEARTS Union χ[Cross]」といったスマホゲームや、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ~after school ACTIVITY~ Next Stage」といったPC、アーケードゲームまで、多種多様なタイトル群のクラウドを使ったインフラ設計、構築、運用を主に担当しています。私が担当しているプロジェクト数は15前後となります。
これらのプロジェクトでは、プリプロダクションの段階からシステムインフラ面の技術コンサルティングやクラウドサーバアーキテクトとして携わり、サービス終了まで一連のフェーズを経験出来ます。その他にもスクウェア・エニックスの認証課金システムにも携わっており、絶対落としてはならないサービス(基幹)として日々緊張感のある現場で、関係者と方針を議論したり、実際の作業を行なったりしています。
また、このグループでは『Google Cloud Platform(GCP)』や『Amazon Web Services(AWS)』といったクラウドサービスを活用しており、サーバ規模はIaaSだけでも合計数千台、お客様からゲームサーバへのネットワークトラフィックは数十Gbps以上、CDNでのデータ配信量は年間数百PByte以上のインフラを管理しています。
仕事の厳しさ・難しさを感じるのはどんな時でしょうか。
スケールが大きいことに加えて品質が求められることです。
小さいサービス、小さい規模であれば、動けば良いという条件で済む場合もありますが、サーバ規模が数百台、数千台まで膨らむとグランドデザインを始めとして、細部のパラメータにまで配慮しなければなりません。もちろん私自身もそうですが、スマホゲームで遊んでいてレスポンスが遅いと、どうしてもそのゲームを遊ぶ頻度が下がったりするため、お客様にストレスを与えないように、レスポンスタイムをmsec単位で状況確認しています。
また、この規模で運用している例が海外含めてごく少数であることから、インターネット上で検索できる最新の文献にも限りがあり、自ら仮説を打ち立て、検証を行ない、Trial&Errorを繰り返し、その後の動作確認⇒導入まで行なう必要があります。
こういった点が面白みを感じる点であり、厳しさを感じる点でもあります。
どんな人がこの仕事に向いていると思いますか。
無難なコメントですが、柔軟な考えを持っている方だと思います。プロジェクトのフェーズは多種多様、問い合わせ・依頼も様々な人から様々な形でタスクが落ちてきます。もちろん全て出来るなら良いのですが、依頼の中で出来ること・出来ないこともあるため、最新の技術動向を追いかけつつ緊急と影響度を掛け合わせて優先順位付けをする。出来ないことはしっかりとプロジェクトに説明をしてコミットすることが出来る方なら、この仕事に向いていると思います。
端的にいうと、論理的思考とコミュニケーション能力がある方。
後は、尖った技術を持っている方(やりたいことが明確な人)か、色々な意味でタフな人であれば、向いていると思います(笑)
今後の目標や夢を教えてください。
今までの経歴的にサーバインフラへ携わっている機会が多かったため、今後のキャリアプランに対して切っても切り離せないかなと考えています。
現在は主に基幹システムやソーシャルゲームのプロジェクトを支える立場に従事していますが、情報システム部としては巨大な社内システムも支えているため、今まで顧客の立場でもSIerの立場でもシステム設計・導入(有償製品、OSS問わず)した経験を活かし、1つのグループだけではなく、情報システム部全体に携われる立場で全体最適出来ればと思います。
これから応募される方へメッセージをお願いします。
サーバインフラは[動いて当たり前]ということで、感謝される機会より怒られるケースの方が圧倒的に多かったのですが、スクウェア・エニックスではやった分だけ感謝(評価)される気がします。また、評価という面でも、中途入社の社員が占める割合も高いことから、これまでの経験で培ってきた実力を発揮しやすく、やったことに対してしっかりとした評価を受けることができます。 ※仕事の幅が広いため、技術者としてジェネラリスト・スペシャリスト問わずチャレンジ出来る現場です。
スクウェア・エニックスの企業理念は最高の物語を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する。最高の物語を私自身が作ることは出来ませんが、それに携わることに誇りを持っています。ゲームが好きな方、大規模なシステムに携わりたい方、何よりも熱意がある方のご応募をお待ちしています。